「自我」と「自己」、「心」と「こころ」 〜松原泰道『般若心経入門—276文字が語る人生の知恵-』〜

最近のマイブームは「豆苗育て」。根本から5㎝くらい残し、水を切らさないようにするとまた成長し、再度食べられます!にょきにょき伸びるのが面白いです。

寝る前にこの本を数章読むのが、この1年のルーティーンです。すでに何度も繰り返し読んでいますが、読む度に「発見」があると同時に、以前の理解の浅さにも気付きます。

松原氏は「自我」はエゴイズムであり、その人の底には常に一貫して変わらぬ「自己」があると説きます。揺れ動く感情を「心」、その奥の不変のものが「こころ」と区別し、話を進めます。

文章は分かりやすく読みやすい。しかし随所で非常に多くの「知恵」を授けてくれます。だからこそ飽きずに読み返せているのでしょう。私の精神安定剤、「読むクスリ」です。

この本は、仕事でお話をうかがったある大企業の会長さんからいただいたものです。会長は愛読書としてこの本を挙げられ、「どこが面白いですか?」と安易な質問をした私に「難しいからね。分からないね」とあっさり仰いました。知ったかぶりをせず、地位を振りかざさない姿勢が清々しく、深い感銘を受けました。そのお話の後に「何冊も持ってるから」と、ひょいと渡してくれたのです。生きる上で大切な1冊になった本と出合わせてくれた会長に感謝すると共に、縁の不思議を感じています。