仕事ストーリー2  三日三晩泣いたり、土下座したり

新潟・白山公園。1本の木に紅白の梅の花。アップしないうちに、もう桜の季節ですね。

先日の東京出張で、きれいな桜を見ながら、前回のパワハラ会社後に入社した会社を思い出していました。「今度の会社ではうまく行くかなあ」と不安だったことや、同僚たちと公園で花見をして楽しかったことなど、30年以上前ですが、よく覚えているものです。

 

このSという会社に、私が勤務したのは3年弱です。もともと洋画の配給会社でしたが、私は発足して間もない邦画の制作部に配属されました。主な仕事は、企画書を書くことや、邦画宣伝のお手伝い。

 

強烈に覚えているのは、入社して間もなく、私のミスである監督さんを激怒させ、社内で大騒ぎになったことです。大げさでもなんでもなく、三日三晩泣きました。しかし、下っ端の私が泣いて謝ったところでどうにもならず、直属の上司や社内の関係者と、監督と親しい方に間に入ってもらい、なんとか収まりました。

 

もう一つは「土下座」をしたことです。これは私のミスではなく、ある女優さんのわがままで宣伝の仕事をドタキャンしたことへの、関係先への謝罪でした。女優さんの宣伝担当者である同期入社の女性、宣伝部の部長、そして制作担当ということで私の3人で、関係先の事務所で土下座して謝りました。その土下座に関係先のみなさんのほうが恐縮され、「お互い、災難でしたね」と、最後は和やかなムードで終わりました。「自分のミスでもないのに理不尽だなあ」と正直思いましたが、一緒に土下座した3人で妙な連帯感が芽生えたのもまた事実です。

 

他にもこの会社では失敗もたくさんしましたが、そのたびに社内外で助けてくれる人がいました。同期入社の人間同士や、社外の取引先で知り合った人たちとは公私共に付き合い、そのうちの何人かは今でも友人同士です。

 

この頃の友人たちと「当時の私たちがきちんと抗議しなかったから、組織の中で悪い慣習や風習が残ってしまったのかもしれないね」と話す事柄があります。次回はそれについて書きます。